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2018年7月16日 (月)

想いを連れて靖国へ。平成最後の「みたままつり」

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この三連休の合間、東京九段・靖国神社で毎年開催される「みたままつり」へ出かけて参りました。

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毎年ささやかな献灯を行なっているのですが、今年は事前の申し込みが間に合わず、お参りもかねての当日申込みへ。
近隣の公益財団法人・偕行社への届け物を済ませ、その足で神社へと向かいました。

日ごろは冷たく感じる手水も、折からの猛暑で温かくなっています。
それでも、いつものように両手をすすぎ、風にさらすと心地よい。
一路、境内へと進みます。

いつも通い慣れた神社ながら、この日の参拝は私にとっても特別でした。
ある防人の想いとともに訪れたのです。

きっかけは、弟からのメッセージでした。

「仕事先の熱海で、軍人さんのゆかりの品を預かることになってさ。姉ちゃん、なんとかできないかな」

送られた写真数点、調べてみたら意外な人物でした。

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松井岩根(まつい いわね)・陸軍大将。

日中提携によるアジア保全を唱えた先覚者・荒尾精(あらお せい)を信奉し、生涯をかけて取り組んだ武人です。
晩年は私と同じ伊豆半島、熱海の興亜観音傍で過ごされました。

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そんな松井大将ですが、GHQによる極東軍事裁判、いわゆる東京裁判で南京事件の中心的な人物(自らが司令官を務めた中支那方面軍が南京で起こしたとされる不法行為について、その防止や阻止・関係者の処罰を怠った)としてB級戦犯に指定され、巣鴨の露と消えました。
この判決について、ジョセフ・キーナン検事は、『なんという馬鹿げた判決か!松井の罪は部下の罪だ。終身刑がふさわしいではないか』と判決そのものを批判しています。

政治学者の丸山眞男は1964年(昭和39年)、みずからの論考「軍国支配者の精神形態」の中で、同裁判における松井大将の尋問に対し、次のような評を残しています。

・・・・・・・・
検察から部下(兵士)の暴行の懲罰について努力したかと尋問されると、松井は「全般の指揮官として、部下の軍司令官、師団長にそれを希望するよりほかに、権限はありません」と証言した。
「自己にとって不利な状況のときには何時でも法規で規定された厳密な職務権限に従って行動する専門官吏になりすますことが出来る」のである。
・・・・・・・・

丸山が松井大将の証言を「権限への逃避」と酷評した一方で、牛村圭・国際日本文化研究センター教授は「道義上の責任」と「法律上の責任」を区別した明瞭なものであるとしています。
また丸山眞男の論についても「松井の人格を歪曲する削除を加え、予断と先入観を、恣意的と呼んでいい論証法を用いて押し通そうとした。このような論法につき、丸山眞男は<道義上の責任>を感じてしかるべきであろう」と批判しています。

丸山眞男によって貼られた汚名のレッテルを悔しく思う一方で、牛村教授のような再評価もあることに、歴史を正しく捉えることの大切さを痛切に感じます。
また、近現代の研究者の心意気も捨てたものではないと改めて感じます。

弟は松井家の関係筋の邸宅で、解体の仕事の際にゆかりの品々を見つけ、何とかならぬものかと私に連絡を寄越してくれました。

「何というか、「帰りたがっている」感じがするんだよ」とは弟の弁。

私自身も靖国では数年前に夫婦の誓いを立てたこともあり、夫を通じてゆかりの品々を受け容れていただくことはできないかとお願いしてみました。
残念ながら遺族からの申し出でなければ現在は受け入れ自体もままならないとのことでしたが、品々に残された想いはどうにかして連れていきたい。

そうして臨んだのが、平成の時代最後になるであろう今回の御霊祭でした。

日ごろは246万余りの御柱に捧げる祈りも、今回ばかりは「たった一人」のために手を合せます。
いつもより少し長く、静かに本殿奥のご神体と向き合いました。

数年前、下田市議会議員を務めていた時のホームページに

「あなたとの約束」と題した一文を掲載しています。

ある意味で今回の参拝は、松井大将との約束だったのかもしれません。

最後に松井岩根大将ですが、刑の前には次のような辞世を残しています。

・天地も人もうらみずひとすじに 無畏を念じて安らけく逝く

・いきにえに尽くる命は惜かれど 国に捧げて残りし身なればく

・世の人にのこさばやと思ふ言の葉は 自他平等に誠の心

辞世に込められた想いをしっかりと受け止め、私も日々を過ごして参ります。

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・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

7月18日(水)に

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        ~赤坂見附酒肴会第19回~

開催いたします。

【テーマ】候補者男女均等法は必要か?

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