にほんブログ村
http://mainichi.jp/select/biz/news/20120216ddm001020042000c.html?inb=yt
◇ 韓国が引き抜き攻勢 「核」の安保、揺らぐ懸念
東日本大震災からほぼ半年後の昨年夏、東京電力の原子力部門に勤める幹部技術者が、韓国の政府関係者から食事に招かれた。「給与はどの程度カットされましたか?」「今の待遇に満足ですか?」。幹部技術者と親しい東電幹部によると、会食の目的は転職の誘いだった。打診された移籍先は国営の韓国企業だったという。
同じころ、東電の別の男性社員も、韓国政府関係者から面会を求められた。待ち合わせ場所に行くと、「力を貸してもらえないか」と転職を持ち掛けられた。韓国側からどのような処遇を提示されたかは明らかではない。
関係者によると、2人とも転職の誘いを拒否し「今も原子力部門で働いている」(幹部)というが、東芝や日立製作所など世界最先端の原発を扱う東電の運用技術を狙った「ヘッドハンティング」の一端が浮かび上がった。
韓国では90年代以降、当時は規模が大きくなかったサムスン電子がソニーやパナソニックなど日本の花形企業の技術者を「リクルート」して技術力を高め、日本の電機メーカーを「駆逐」し、世界有数の電機メーカーにのし上がった経緯がある。東電幹部は「今は東電が国内外からの『草刈り場』になっている」と危惧する。
東電は原発事故による経営環境の悪化や民主党政権の「脱原発依存」「東電解体」の動きを受け、人材流出が止まらない。東電の内部資料によると、昨年3月の事故後の退職者(定年退職は除く)は約300人と例年の3倍以上のペースで増え、年度末を控えて「退職予備軍」も200~300人にのぼるとみられている。
退職者は「技術系の若手」や「中堅・若手の優秀層」が中心で、転職先は総合商社や食品大手、外資系金融機関など。海外の原子力企業に転職した例は確認されていないというが、すべての転職先は把握しきれていない。
「引き抜き」攻勢をかける韓国は総発電量の約3割を原子力で賄う。昨年12月には東部・蔚珍(ウルジン)で計画する原発2基の建設が許可され、李明博(イミョンバク)大統領は「我が国はエネルギー輸入国。原発建設は続けていく」と原発推進の姿勢を鮮明にしている。李大統領は今月5日、訪問したトルコでエルドアン首相と会談し、中断していた原発建設交渉の再開で合意。原発事故で交渉が停滞した日本メーカーを横目に韓国企業の逆転受注を狙っている。
福島原発事故後、ドイツ、イタリア、スイスが新規の原発を建設しない「脱原発」を宣言。一方、急増する電力需要や地球温暖化対策で米国や中国、東南アジアの新興国などで原発新設が進む。「中国がドイツの原発技術者の獲得に動いている」との独報道もあり、技術者の争奪戦は国境を超えて激化している。
また、原発技術の流出は、核兵器の拡散防止を目指す核安全保障を揺るがしかねない。東電は原発の使用済み燃料から取り出したプルトニウムをウランと混合したMOX燃料を再利用するプルサーマルを実施している。核兵器に使われるプルトニウムを扱う東電の技術は「核兵器を造る能力」(資源エネルギー庁幹部)でもある。
衆院安全保障委員会の理事の一人は「原発の推進国にとって東電の技術は垂涎(すいぜん)の的。安全保障のうえでも東電の人材や技術が流出すれば問題だ」と警戒感を強めている。【三沢耕平】
毎日新聞 2012年2月16日 東京朝刊
全文引用
使い古された言葉ですが、資本主義を選択したグローバル社会においては、全世界の国々のありとあらゆる会社が、自社の利益のために有能な人材を引きぬくのは全く当たり前のことです。
ましてや基礎の科学技術研究者に対して冷遇している日本ですから、自身の報酬面だけではなく研究施設や研究予算の魅力は如何ともし難いものがあります。
日本人のノーベル賞受賞者の研究施設のほとんどが海外であるということに、如実に現れていますよね。
それでもこの記事のように何とか日本に踏みとどまっている技術者も数多くいるのです。
何故なのかといえば、推測ですけれど、技術者としてのモラルなのでしょう。
「自分の技術は社会的な責任を負っているのだ」という誇りと、「日本という国への思い」が技術者を踏み留めているのだと思うのです。
私は科学技術者を海外に出さない事が、すなわち日本の国防の在り方であると考えています。
資源を角逐する交渉が外交というものなのですから、その最大の武器となりうる有能な科学技術者を間違っても他国で技術開発に関わらせるべきではなく、この問題はすなわち日本の国益に関する事です。
http://www8.cao.go.jp/cstp/5minutes/index.html
こちらのHPを見てみると、科学技術基本法のポイントがあげられています。
1.科学技術振興のための方針(イ 研究者等の創造性の発揮 ロ 基礎研究、応用研究及び開発研究の調和ある発展 ハ 科学技術と人間、社会及び自然との調和等)について規定。
2. 科学技術振興に関する国及び地方公共団体の責務を規定。
3. 科学技術振興施策を総合的、計画的に推進するため、政府において、科学技術会議の議を経て、科学技術基本計画を作成すべきことを規定。
また、政府は、科学技術基本計画について、その実施に関し必要な資金の確保を図るため、必要な措置を講ずるよう努めることを規定。
4. 国が講ずべき施策(イ 多様な研究開発の均衡のとれた推進、ロ 研究者等の養成確保、ハ 研究施設・設備の整備 ニ 研究開発に係る情報化の推進 ホ 研究交流の促進等)について規定。
はい、ちゃんと法律作ったんですから、しっかりやっていただけませんかね?
科学技術基本計画もお作りになったんでしょう?
作ったのでしたら実行しましょうよ。
http://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/4kossi.pdf
Ⅳ.基礎研究と人材育成の強化
我が国が直面する多くの課題を達成するための基盤として、基礎研究を推進し、人材育成を強化する。
また、我が国の基礎研究の抜本的強化のため、世界トップレベルの基 礎研究拠点の形成を推進し、国際的に競争力のある科学技術人材の教育システムを整備 し、若手研究者、女性研究者等に明確なキャリアパスを提示して、かれらがやりがいを もって研究活動を行うことができる制度を作る。さらに、国際的人材の集積を図るため、 研究環境の高度化を推進する。
日本の誇れる技術は何も最先端の科学技術だけではありません。
原発に使われるネジ一本にしても、ステンレスの鏡面仕上げにしても、毛抜きにしても、おろし金にしても日本にしか作れない「世界一の技術」が実はたくさんあります。
しかもそれらの殆どは小さな町工場で作ったものであり、職人気質の方がほそぼそと現在に技術を繋いでいます。
「日本の職人の誇り」を胸に。
国としての感謝もなければ、ましてや保護もありません。
国会議員に勲章をやるのならば、市井の町工場の技術者にも勲章あげなさいよといつも思います。
日本製品が品質面で他国を凌駕しているその基礎部分を支えている方々なのですから。
家電にしてもサムスンが90年代に日本の技術者を大量に引きぬき、日本の家電の模倣品を生産して世界のシェアを拡大しました。
安く売れるのは当たり前ですよね。コピーして売るだけでその家電の開発をしていないのですから。韓国メーカーは。
液晶パネルの技術もシャープの模倣。
シャープが最先端の液晶開発拠点を日本に置いてブラックボックス化しているのも技術の流出を懸念しているからです。
サムスンがソニーと組んでソニー独自開発の有機LE液晶の大画面版を発売したようですが「技術のソニー」は何を馬鹿げた事をしているのでしょうね。
地道な研究開発で得た結果を韓国にとられてしまっては意味がありません。
街の職人さんはよほど社会貢献しているし、その技術は正に日本の宝なんですから。
そして日本の国策として、しっかりとその優れた技術を次に繋ぐ予算を付けなくてはいけないと思います。
それが霞が関(官僚)と永田町(政治家)の仕事なんですよ。
日本の社会はある意味で技術者を冷遇しすぎています。
ましてや定年後の技術者に対しては。
定年後に「未来へ繋ぐための技術の伝承」を、なんとか仕事にできないでしょうか。
若手を育成するためのお仕事を。
経営状態の良い企業はやっているようなTV番組を見たこともあるけれど、多分極僅かなケースですよね…。
日本の伝統工芸の伝承もすべて職人さん任せになっています。
どんなに素晴らしい技術であっても需要がなくなれば消えてしまいます。
例えばおろし金、100円ショップのプラスチックの量産品とは比べ物にならないすり味です。
あの目立ての技術も長く受け継がれている先人の知恵なんです。
でも消えてしまったらそれでおしまい。
大切なものを長く使うという事を、私たちはもう一度考えなおさなければいけないと思っています。
和包丁の良いものは手入れさえしていれば何十年でもよく切れます。
母の世代ではそういうものをすり減るまで大切に使うということはあたり前のことでした。
いつの頃から「どんどん消費しなくては」という感じになってしまったのでしょうか?
何百年も受け継がれてきた伝統工芸や技術が今危機的な状況です。
和服もそうです。日本文化として受け継いでいくために、せめてハレの日だけでも和服を着たいです。(論語講座で講師を務めさせて頂いた折にも私は和服を着ました)
小さな自分にできるとてもささやかなことですけれど。
匠の技術を絶えさせないために需要を作り出す努力、それなら私たち一人ひとりが出来るんじゃないでしょうか。
さて、我自民党の国会議員の先生方、
「技術」或いは「ものづくり」に、どのように取り組んでいくのでしょうか?
蓮舫議員の言うような二番では駄目なんです。一番を目指さないと。
ものづくり 日本を守る 自民党
これくらいのキャッチコピーで日本文化を護る気概を見せて頂きたいと思っています。
ブログランキングに参加しています。
皆さんのクリックが大きな力になります。
ポチお願い致します。m(_ _)m

にほんブログ村
最近のコメント