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東電の義務と権利

先日の記事で書いた義務と権利の件で…。

ついこの間、こういうニュースがありました。

東電、家庭向け電気料金の値上げ申請へ 西澤社長「申請は事業者の義務で、権利」

東京電力には、支援機構が1兆円の支援、つまり公的資金を投入して実質国有化する方針で、今調整が進んでいる。

東京電力も、その方針について、受け入れていると伝わっている。

こうした中、1兆円だけでは赤字構造を変えることはできないため、電気料金を上げることによって、少しでも赤字を減らし、さらなる支援を金融機関から受けやすくしようという狙いがあるという。

この件について、東京電力の西澤社長は「値上げの申請は事業者の義務で、権利。燃料費の負担分は、ぜひご理解を得たい」と強い口調で述べている。

しかし、電気料金には、すでにさまざまなものが上乗せされている。(一部引用)

まず東電の社長が言い放った「義務と権利」について少し考えてみましょう。

東京電力の義務:安定した電力の供給。安全な電力の供給。

さて…3.11の東北大震災で大きな被害を出した東京電力ですが、果たして本当に防げない自然災害事故だったのでしょうか?

論点はまずそこにあります。

原子力発電は安全でクリーンなエネルギーだと東京電力は散々喧伝していました。3.11前は。

ところが3.11以降の東京電力の対応の後手後手に出てくる酷さ。

福島第一のほぼ全てで火災、放射性物質漏れ、臨界といった事故が発生しています。

それ以前にも東京電力管内の原発の全てで何らかの事故を起こしているという過去があるのです。

同じ地震や津波に遭いながらも、東北電力の女川原子力発電所は無事でした。

一時は被災民を呼び寄せて避難させる避難場所にすらなっていました。

福島第一原子力発電所とどこが一体どう違ったと言うのでしょうか?

東京電力の危機管理はどうなっていたのでしょうか?

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東京電力福島第一原発は放射能を撒き散らし、いまだにそれはいまだに収束していません。

それどころか日本のあちこちの農産物から放射能が検出されるという恐ろしい状況は何も変わっていません。

私の地元の伊豆でも「干ししいたけから放射性セシウムが検出された」というニュースは記憶に新しいです。

まず公的資金の莫大な投入、一兆円があっても赤字が埋められないという事がおかしいのです。

最初に東京電力がやらなければいけないことは自らのコストカットなのでは?

前社長の清水氏は「コストカットの名人」だったのでしょう?

一体何をコストカットしていたのでしょうか?「原子力の安全」?

経営を合理化して、余分なものは全てカット。

その上でもう一滴も血も出ないという状況ならば許せると思います。電気料金の値上げは。

それにはまず全社員のボーナスは全額カット、給与2割カット、退職金、企業年金5割カットくらいは最低でもして頂かないと。

上場を廃止し株券も紙くずにして頂かないと駄目ですね。

同じような例でJALがありましたが、実際にJALはそこまで大鉈をふるって「再建への道」を模索しました。

まずは最低それくらいは東電の果たす「義務」でしょう。

そこまでしてから消費者に値上げのお伺いをするべきでしょう。それは東電の「権利」です。

静岡の私のところも東京電力管内でしたが、夏場は各家庭で一生懸命節電をしていました。

明かりはLEDに替えたり、極力無駄な電気は使わぬように意識してやっていました。

それは企業でも同様だったと思います。

計画停電のせいで、夏場の伊豆半島の宿泊施設は大打撃を受けて、未だに回復できない状況です。

(もちろん頑張って集客はしていますが、失ったものは大きいです)

例えば百貨店が妙に薄暗くなってしまったのも「節電」に協力していたからです。

あのパチンコ屋ですら地元では節電モードでした。

かつて日本の電力料金が世界で一番高いのは停電が無いからだと豪語されていましたが、今はそれも言えませんね。

何故ならば無計画な『計画停電』がありましたから。今年の夏は。

それなのに値上げを「権利」と言い切る東電の社長。

何故に正直に言えないのでしょう?

給料を下げたら社員に恨まれるし、労組とぶつかるので電気代をあげますと。

ちなみに東京電力の社員の平均年収は725万円です。

一般平均の400万円とは大きく開きがあります。

役員報酬は3,700万円くらいだったかと思います。

労組と東電はズブズブな関係であったことも容易に予想されます。

労組が強烈な企業ではJALを思い浮かべます。

何種類もの労組がありましたよね?

ただしJALは徹底した合理化を推進して、何が何でも会社を残す方向で労組も協力して、今現在があります。

東電はJALくらい頑張りましたか?否ですよね?

インフラを独占する企業なら最低の「義務」は果たすべきです。

その後に「権利」を言い立ててください。

東電がいけないのは根本的な企業体質の問題だと思います。

きっちりやることをやってどうしても駄目というのならば、日本国民も納得したでしょう。

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散々CMで「電気を大切にね」と放映してたのは何だったのでしょうか?

あのCM料金だけで年間おいくらだったのでしょうか?気になりますね。

経産相、東電社長に実質国有化受け入れ要求 電気料金引き上げもけん制

これが最新のニュースですが政府の動きも何もかも遅すぎます。

まずは国営化の前に東電がやらなければならない消費者への「義務」を果たして頂きたいものです。

それにしてもここまで殿様商売が出来る電力会社ってなんなのでしょうね?

消費者として、インフラの選択の自由が無いからどんどん腐って行くのだと思います。

まず東電は「義務と権利」を履き違えないでいただきたいものです。

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参考URL
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B

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日本の政治問題」カテゴリの記事

コメント

今日のブログは、生活を通じての女性の立場及び観光地を抱える地域に住む副議長だあから、書けたと思います。

多くの人が東電とのしがらみにあるなかで、経営者と組合のずぶずぶの関係を浮き彫りにし、どうしてこうなるのか?
それは、巨大労組から支援をうけている民主党政権の体質だからで、その恥部を浮き彫りにしたブログです。

民主党政権では、結局、支援団体の組織された労組が第一で、国民生活はその次ということです。

今後とも、身近な生活・経済・観光・福祉といった点もブログで発信してください。

期待します!

投稿: たむたむ | 2011年12月28日 (水) 06時53分

たさかさん>

今回も興味深いエントリ、ありがとうございます。
一連の東電騒動を見ると最前線の方には同情したい気持ちもある一方、やはり経営陣の責任は免れないわねという思いが私自身つよいです。

全くの推測なのですが、恐らく経営陣は経産省と「ずぶずぶ」。
これにメスを入れる事が出来るのは政治(規模的に基礎自治体のレベルをこえているので、こおでは国政)であり、国政を担う政治家に駄目出しできるのは結局有権者・・・
1億2千万分の一の責任を痛烈に感じつつ、エネルギー問題を担う政治家の動向に注目したいと思います。

投稿: だだこ | 2011年12月28日 (水) 09時14分

たむたむさん、コメントありがとうございます。

東電の問題は本当にむかっ腹が立ちます。
言葉を選びながら書いているつもりですが、時として過激になってしまいます。女性の立場でものを言うと直球ですから…


だだこさん、コメントありがとうございます。

東電の最前線が本体ではなく、委託会社だったりすることが問題ですよね。最前線がどんな苦労をしようと安全な場所で如何に自分を守ろうか考えているような経営陣は、経営は何かということを故渋沢栄一翁に学んできなさいと言いたいです。

投稿: tomiyo | 2011年12月28日 (水) 17時45分

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 株主の権利 | 2012年1月19日 (木) 15時17分

言論において「女性の立場」という意識は諸刃の剣でしょう。
悪い面を言いますと、男よりも自由にものを言えるけど、肝心の論旨が実質的な議論においてはことごとく留保されるという実態があります。ペットあるいはコンパニオンのような扱いです。
それに安住したら負けと思うのは私だけでしょうか?

投稿: 貧しい自称エンジニア | 2012年3月20日 (火) 08時44分

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